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筋核数は一生ものか?

筋核数は萎縮による選択的アポトーシス(細胞突然死)によって減少し、筋肥大によるサテライト細胞によって増加すると考えられていた。

この研究では、干渉過負荷(トレーニング)6〜10日後(筋肥大が始まる8日後より先行して)、53%の筋核数の増加が観察された。 この新しく追加された核は、筋繊維が除神経された3ヶ月後も持続していた

また通常の神経支配された筋、過負荷を受けた筋などにおいて、大幅な筋萎縮、繊維の不活動が行われた場合にも、核数は高値のままであった

この結果は、トレーニング経験のあるものは一定期間休んでも以前発達させた所までは戻すことが出来る事を示唆している。この現象はマッスルメモリーと呼ばれ、運動性学習に起因すると考えられている。アナボリックステロイドを使用して筋肉を発達させても同様に筋核数が増加することから、ドーピング違反後のアスリートの出場停止期間に影響を与えるかもしれない。

Are myonuclei forever? Bruusgaard J.C., Johansen I.B., Egner I.M., Gundersen K. J Muscle Res Cell Motil (2009) 30: 324

 
 
 
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