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●アルコールについて、その1

■アルコールが身体に与える影響

少量のアルコールは筋出力 筋持久力を向上させると言われる事があるが、これは極僅かな時間、おおよそ20分位ほどのものでしかない。しかもその後にいくつかの弊害がおこることになる。

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アルコールの摂取において多数ある副作用として挙げられるのが筋力の低下、持久力の低下、脂質代謝能力の低下、回復能力の低下、有酸素能の低下、筋発達を妨げるなどが挙げられる。

アルコールは神経系、脳に影響を与える。短期間の摂取では筋−神経の相互作用の低下、長期間の摂取では中枢神経へ影響を与えると言われ、この結果筋力の低下を招く可能性がある。その他の副作用としては、目−手のコーディネーションの低下、バランスの低下などが挙げられる。

■アルコールが筋肉に与える影響

長期のアルコール摂取により筋細胞はダメージを受け壊死してしまい、その結果筋の収縮機能の低下が起こる可能性がある。

アルコールは循環機能へも影響を与える。とりわけ多量に摂取した場合トレーニングの効率が著しく下がってしまった経験はないだろうか。アルコールは血管を刺激し拡張→熱放散するため体温が低下しそれにより筋収縮速度が低下する。

■アルコールが消化器系に与える影響

肝臓はアルコールを解毒する器官だが、アルコールを大量に摂取した際にはそれだけ肝臓が働かなくてはならなくなり、その分負担も増大し肝細胞を破壊することになる。

アルコールには利尿作用があり、度を越えると腎臓への負担となることもある。利尿作用により多量の抗利尿ホルモンが分泌され体は逆に水分を貯留することになる。

この場合は主に細胞内ではなく細胞外に水分を溜め込む事になるのでスポーツを行う人にもスポーツを行わない人にとっても好ましいことではない。

■その他にアルコールが身体に与える影響

怪我からの回復の遅延、性欲の減退、精子の形成の低下、月経不順などを含む性機能障害、精神への影響などが挙げられる。

このようにアルコールは筋力、反応時間(筋−神経の相互作用の低下など)、心臓機能など様々な部分で体に負の影響を与える。アルコールは1cあたり7キロカロリーあるがエネルギー源として利用する事は望めない。

追伸: 上の図は休養、エクササイズ+アルコール、エクササイズ+アルコール+プロテイン、エクササイズ+プロテインを摂取した際のタンパク質合成率の比較。

そらそうなるよね(笑)。

参考
ISSA CFT complete book