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腸内細菌と慢性疲労における情動との関係

慢性疲労症候群(Chronic fatigue syndrome (CFS))は複合型病理による未知の病因である。その症状は幅広いが、その中でも多くの患者が訴える症状として不安(神経症)がある。

調査によると、CFSを持つ患者と機能的身体疾患を持つ患者において腸内細菌叢の変化が見られる。

最近行われた研究では、動物、ヒトにおいて、病原性or非病原性の腸内細菌が気分に関連する症状、行動様式に影響を与えるという。試験的実験において、無作為に選ばれた39人のCFS患者に2ヶ月間、毎日240億のラクトバチルスカセイシロタ株(LcS)、そしてプラセボを与えた。

患者の実験前後の糞便サンプルとベックうつ、不安評価尺度(Beck Depression and Beck Anxiety Inventories:BDI、BAI)による評価の結果、LcSに含まれるラクトバチルス、ビフィズス菌が著しく不安症状を改善させることを発見した。

これらの結果は、内外の腸内細菌における腸と脳の相互作用への介在を裏付けるのに役立つものとなるであろう。

A randomized, double-blind, placebo-controlled pilot study of a probiotic in emotional symptoms of chronic fatigue syndrome. Rao AV、Bested ACら

 
 
 
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